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庵。と音楽ライフ

試行錯誤しながら、教えられることは教えていく。そんな場所です。

誰も教えてくれない「歌ってみた」mixの秘密

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自分の歌ってみたが有名な歌い手さんと何かが違う・・・

「自分が作った歌ってみたが納得いかない」そんな経験ありますよね。その原因の多くはカラオケ音源に対して自分の声が浮いて聞こえてしまったり、音量が小さかったり・・・
ネットで検索した通りにmixをやってみても改善される気配がない。それは、情報を書いている人が当たり前だと思い詳しく説明していない部分や、言いづらいために言っていないことがあるからです。この記事では、他の記事では書いていないことをお教えしていきたいと思います。

音源から声が浮いてしまう

mixをしたのにカラオケ音源から声が浮いてしまうことがよくありますよね。困ってネットで検索してその通りにコンプレッサーやイコライザーをいじってみたものの、改善するどころか悪化していく一方。誰も書いていない、改善の手順をお教えしていきます。

カラオケの音源を確認する

本当に基礎の基礎で誰も書いていないことかもしれませんが、カラオケ音源は2mixを利用してmixを行ってください。2mix音源とはマスタリングという作業を行う前の音源を指します、対して、マスタリング済み音源は音量を限界まで上げてしまっている音源です。なのでボーカル音源を入れようとしても入る余地がないため声が浮いてしまいます。mix作業を行う際は必ず2mix音源を利用してください。間違えていた方はこれを変えるだけで劇的に音源が変化するはずです。

ネットで検索した通りにエフェクトをかけない

mixのことをネットで検索するとイコライザーをかけてコンプレッサーをかけて、さらにディエッサーとリバーブをかけて・・・など、まるで全てのエフェクトをかけなければならないような口調で書いてあります。書いてあることはほぼ間違いではなく、エフェクトはかけなければならないものです。しかし、書かれていないことがあります。それは、状況に応じてエフェクトを増やしたり減らしたりするということです。
mixを始めたての頃にありがちなことは、全てのエフェクトをかけなければならないという強迫観念を持っていることです。エフェクトとは本来、必要があるからかけるということを忘れないでください。もちろん、各音源のローカットやコンプレッサーでの音量均一化などベースとなるエフェクトは必ずかける必要があります。しかし、状況や機材によりイコライザーやコンプレッサーの効き具合は変えていく必要があり、場合によっては一つの音源に対してイコライザーが二つ、コンプレッサーが二つのように複数個同一のエフェクトをかける状態になることもあります。
なので、ネットで検索した通りの数値に合わせてmixを行った結果、自分の音源のクオリティが下がるということは至極当たり前のことなのです。
自分の機材、環境に合わせてmixを行うことは一筋縄ではいきませんが、数値だけを見てmixするのではなく自分の耳を使ってmixすることを心がけてください。

マスタリングを必ず行う

ニコニコ動画youtube上に流れている歌ってみた音源の多くは「マスタリング」という作業が為されていません。マスタリングとは、楽曲の音圧を上げる作業です。わかりやすく言えば、音量を上げる作業と言い換えることができます。マスタリングが行われていない音源はとても音が小さく、音に迫力がありません。また、各パートの音量が均一化されていなかったり音が割れてしまったりしていて聴き手としては非常に不快な音源になってしまっています。
なのでマスタリングは必ず行うようにしましょう。簡単にマスタリングの手順を書いておくので参考程度にご覧ください。ここから書くエフェクトは全て、mixが終わった音のマスタートラックにかけてください。

  • イコライザーでローカットを行う
  • イコライザーで不快な音域をカットする
  • マルチバンドコンプレッサーで音色を整える
  • コンプレッサーで全体の音量を調節する
  • リミッターのアウトプットを-0.1dBに設定し、音がおかしくならないギリギリまでGainを上げる

以上です。

ここでは各項目に対する詳しい解説はしませんが、最低でもローカット、コンプレッサー、リミッターは行った方が良いです。正直、かなり骨の折れる作業ですが慣れればすぐにできるようになってくるので繰り返し繰り返し行っていくことが重要です。


最後に

ネットで検索して出てきた記事は、ほとんどが大多数不特定に向けて書かれた記事です。そのため、自分の環境に適した回答が存在するとは限りません。あえて厳しい書き方をしますがいつまでもネットで得た上辺だけの知識ではmixは絶対に上達しません。必ず、自分の耳を用いてmixは行うようにしてください。そうすることで、環境が変化しても一定のクオリティを出せるmixができるようになります。最初はネットの知識でmixを行っても良いですが、いつかは自分の耳でmixができるように日々努力していきましょう。