庵。と音楽ライフ

試行錯誤しながら、教えられることは教えていく。そんな場所です。

地獄のメカトレやったから感想を・・・

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「地獄のメカニカルトレーニング・フレーズ」

ギタリストなら誰しもが一度は聞いたことがあるであろう名前ですね。通称「メカトレ」です。おどろおどろしい表紙にやばそうなフォントの文字。そんな風貌をしていながら教則本です。しかし、難易度が通常の教則本とは段違いです。メタルのフレーズに特化しているため速弾き等の超絶技巧を学ぶための教則本になっています。一応、この教則本を使って練習していたこともあるので感想を綴っていきたいと思います。


とにかく難しい

私がギターを始めて二月ほど経った時に、楽器屋でこの本を見つけてしまいました。

【書籍、楽譜 / 教則本】地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ ~愛と昇天のテクニック強化編/ギター【リットー】【多彩かつ効果的なエクササイズを多数収録! 】【ゆうパケット対応】

価格:1,728円
(2016/9/20 17:08時点)
感想(1件)

最初、目にした時は「なんか危ないジャンルのギタリストが持ってそうな本だなぁ・・・」という感じで購入せずスルーしました。

その数日後、なんと友人が全く同じこの本を持っており黙々と練習していたので自分も欲しくなり、購入してしまいました。


しかし、内容に驚愕。

2つ目のフレーズからテンポ175のクロマチックスケールが出てきたり、12個目のフレーズではスウィープをさせられたりと最初に買っていたら150%心が折れてしまうような内容。

しかし、私はビジュアル系が弾いているような超絶技巧を習得したかったため、同じフレーズを何度も何度も弾きました・・・

でも優しい一面も

一応、この本は教則本なので無理なことをいきなり押し付けてきたりはしません。ページが進むごとに難易度が高くなるようになっていますし、メインフレーズの下にそのフレーズを弾けるようになるための練習フレーズが付いています。
なので、超難易度のフレーズがポンポンと載っているだけの本ではありません。とはいえ、メインフレーズは難解なものが多い為、練習時間はかなり費やさないといけません。


この本で得たこと

一番気になるのはこの本を買ってよかったのかどうかということですよね。
私は、この本を買って良かったと思っています。この本をひたすら弾き続けることによって数々の超絶技巧を弾けるようになりました。バンドスコアでスウィープや速弾きが出てくるとどうしても拒絶反応が出てしまって、その曲を練習することをやめてしまっていました。しかし、いざスウィープができるようになると積極的にスウィープが入っている曲を練習するようになりましたし、以前よりもギターがより楽しくなりました。
総合的に見て、この本を練習したことは私にとってプラスになっています。


気をつけてほしいこと

この本を練習する上で気をつけてほしいことがあります。

  • 腱鞘炎になる可能性がある

この本に載っているフレーズは、普通のJポップではまず弾かないであろうフレーズばかりです。テンポが早く、左手の動きがとても忙しい。フレーズによってはストレッチ(指を大きく広げること)を要求されたり、フレットを右往左往させられたりと、手の筋肉を酷使するため腱鞘炎になる可能性があります。そのため、しっかりと指を伸ばしてから練習に取り組みましょう。〜また、練習のしすぎも禁物です。適度に練習したらお風呂に浸かりながらしっかりと指のマッサージを行いましょう。

メインフレーズの横にちろっと理論に絡んだことが載っているのですが、はっきり言って知識のない人が読んでも意味不明です。
音楽知識としては、この辺ではこういう音がするくらいのことしか身につきません。もし、作曲やセッションをしたい場合は別で音楽理論についての教本を買うとベストだと思います。


最後に

この本のレビューを見ると「普段使えない技術ばかりです」「役にたたない練習です」などの言葉が目立ちます。確かに、スウィープやスキッピング等の超絶技巧、オブリや変拍子等の変則的な拍子は普段の楽曲では使いません。と思っているだけです。
アイドルの曲やアニメソングでは頻繁にこれらの技術は使われています。絶対に耳にしたことがある技術すら弾けないギタリストがこれから活躍していけるでしょうか。基本を押さえてこその発展です。是非、超絶技法をマスターして自分が新時代のギタリストになっていきましょう!